001 蔵王町の事務所
廃棄物に付加価値をつけてリサイクルする「アップサイクル」を手掛けている会社の事務所を新築した仕事です。「アップサイクル」をどのように建築に反映するかをテーマに設計に取り組みました。木材は森林資源の有効活用を考慮し、主にチップ等に利用される間伐材から切り出せる小さい部材を使用しました。小さい部材単体では弱いので、構造的に安定する三角形状に柱・梁一体で組み合わせ、約11mスパンを実現しています。
間伐材や工務店の倉庫に放置されている木材、主に燃料として利用されるRPF(古紙、プラスチック等の廃棄物が原料)を新たに開発した素材、アンティーク建具をパネル上に組み込んだ窓など、使用する材料・部材を「アップサイクル」の考え方に沿って検討し、建築に反映するよう試みました。
(事業者にて特許出願中)
所在地:宮城県刈田郡蔵王町 / 竣工:2018
用途:事務所 / 構造規模:木造平屋建て
延床面積:約250m2
共同設計者:カラーズ(Colors ltd)
構造設計:NEO・建築構造
2019年度グッドデザイン賞受賞
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