005B 仮設能舞台 

 
里山の木立の中に、2日間限定のお祭り用仮設能舞台を設置した仕事です。どこに舞台をおけば良いか、舞台の高さはどのくらいにすれば良いか、場所選びから関わらせていただきました。今まで見向きもされていなかった場所に、水平な床を置くだけで、地形の特徴（地面の起伏）がはっきりと認識できるようになったり、そこで行為が行われることで、場の質が、空気感が変わる、そんな祭りならではの不思議な体験をしてもらえればと考えました。
「床をつくる」ということ、とてもシンプルで簡単なことのように感じるのですが、それゆえに逃げることもごまかすこともできず、改めて建築の基本と難しさ、そして素晴らしさを考え直す機会になりました。
 
所在地：岩手県遠野市 / 竣工：2017
用途：仮設舞台 / 構造規模：木造
施工：コーシン
 
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