020 遠野木造ビニルハウス

 
地場の間伐材を利用して、木造のビニルハウスをつくる実験的な仕事です。
構造は仕事「001」の構造形式を用い、構造計算の結果に合わせて、部材や接合方法を簡略化しました。工場で加工された部材を、ボルトとビスで組み立てるだけなので、大工さんに指導と補助をしていただき、大工作業に不慣れな方々も一緒に施工しました。小さい部材なので軽く、部材の組み立てから建て方まで、すべて人力で約3日間で終わらせることができました。ビニル張りは、一般のビニルハウスで使われている既製品の部材を転用しています。一般的に使われている良いものや慣れているつくり方を用いて、特殊すぎるもの難しすぎるものにならないよう配慮しました。
少しでも地域の木材の有効活用につながればと思い取り組みました。
 
所在地：岩手県遠野市 / 竣工：2018
用途：温室 / 構造規模：木造平屋建て
延床面積：約160m2
構造設計：NEO・建築構造
施工：セルフビルド
第22回木材活用コンクール「第二部門賞」受賞
 
＜前の仕事　　　　　　　　　　　　　次の仕事＞